看護師の夜勤というと、外からはいろいろ想像されがちですが、実際に強く影響するのはもっと地味でリアルなことです。この記事では、看護師が夜勤でいちばん気にしている勤務メンバーのことを中心に、怖い先輩との夜勤がどれだけ精神的な負担になるのかを具体的に整理しています。
あわせて、仮眠時間があっても仮眠室で思うように寝つけないことや、夜勤明けに家へ帰ってから一気に動けなくなる感覚についてもまとめました。看護師の夜勤が実際にはどんな空気で回っているのか、その本音が見えてくる内容です。
夜勤でいちばん気になるのは、結局メンバー

コメントで、「夜勤中って患者さんとなんかあるんですか?」とか、「個室やとこんなことあるんですか?」とか言われるんですけど、実際の夜勤って、そういう想像されるような話とは全然違うんですよね。
夜勤といえば、患者さんとなんかする時間あるんでしょう、とか、先生と仮眠中にあんなこととかあるんでしょう、みたいに言われることもあるんですけど、99%の看護師が当てはまる夜勤の秘密って、もっと地味で、もっとリアルです。
まず1つ目は、もうとにかくメンバーしか気にならん。マジでメンバー命です。
そんなことかいって感じやと思うんですけど、そんなこととかいうレベルじゃないぐらい、みんなめっちゃ気にしてます。勤務表ってあるじゃないですか。この人が何日に出勤して、この人とこの人が同じ夜勤で、この人とこの人が日勤で、みたいなのがこと細かに書いてある紙。あれは師長さんが作ってくれるんですけど、もう看護師のベストセラーみたいな存在なんですよね。
師長さんが勤務表を出した瞬間、みんな絶対すぐ見るし、見たらもう熟読です。大体みんな、見始めたら5分ぐらい喋らない。全集中で見てるんですよ。あ、この人とこの人今回夜勤なんや、とか、自分は誰と夜勤なんや、とか、もうそこしか見てないぐらいの勢いです。
なんでこんなに夜勤メンバーが気になるかというと、夜勤って看護師が2人から4人ぐらいの少人数で回すことが多いので、そのメンバーとの関わりがめちゃくちゃ濃いからです。急変があったらそのメンバーでやらなあかんし、入院が来てもそのメンバーで回さなあかんし、とにかく連絡も密になるし、関係も密になる。
しかも、ちょっと余裕のある夜勤やったら、2人きりになってフリートークみたいな時間が発生することもあるんですよ。別に喋らんでもいいし、黙っててもいいねんけど、その自由時間みたいなのがあると、相手が怖い先輩であればあるほど心臓が痛い。
上の先輩たちも勤務表はめちゃくちゃ熟読してるので、勤務表が出て少ししたタイミングで、「来月3回、夜勤よろしく」って声かけてくれるんですよね。それぐらい、みんな誰と夜勤するかを最初にチェックしてます。
怖い先輩との夜勤は、当日までずっと憂うつ
1年目の時なんて、もう夜勤で怖い先輩と一緒になったら本当に最悪でした。
勤務表ってだいたい前の月の末に配られるんですけど、その時点で「あ、この怖い先輩と夜勤の日がある」ってわかった瞬間から、当日が終わるまで、最長1か月ぐらいずっと憂うつなんですよ。
たとえば友達と飲みに行ってても、ライブに行ってても、「いや楽しい。でも、あの日あの人と夜勤やねんな……」っていうのが、ずっとどっかにある。どうしようもないのに、考えちゃうぐらい思い詰めてるんですよね。
で、いよいよその夜勤の日が来た時は、もうなんか処刑されるみたいな気持ちで病院へ向かってました。
無事に夜勤を終えたとしても、それで全部終わりではなくて、最後に「お疲れ様でした」ってみんなで休憩室に集まって、そろってからロッカーへ向かう、みたいな流れがあるんですよ。でもその時間すら無理な時があって。
もう朝まで頑張って、ゴール直前やのに、その怖い先輩が休憩室に入ってくるのを待つのがなんか無理で、「もう先帰ってやんか」って思ってしまう。意味わからんねんけど、その時はそれぐらい追い詰められてました。
で、結局「お疲れ様でした」の一言も言わずに先に帰ってしまって、それはそれで、なんかあかんことしてしまったっていうモヤモヤが残るんですよね。最後、さよならだけ言えばよかったのに、それすらできひんかった。
その日の夜、夜勤明けで寝てから友達と飲みに行く約束をしてたんですけど、もう浴びるほど酒を飲んで、飲み屋の階段の一番上から一番下まで転げ落ちるぐらい酔っぱらったっていう。黒歴史ですよね。
それやったら、さよならだけ言うて帰ったらよかったのにって話なんですけど、その時はもう、それぐらいどうしようもなくて、酒でこの記憶を消したい、みたいな感情になってました。もうすごい若い時の話なんで、そこは許してほしいですけど。
仮眠はあるけど、仮眠室でちゃんと寝られるとは限らない

2つ目は、仮眠室、マジで寝付けない、です。
夜勤って、外から見ると「仮眠できるんでしょ」って思われがちなんですけど、実際は仮眠の時間が来たからって、すんなり寝られるわけじゃないんですよね。
まず、ヘトヘトで休憩室に入ります。やっと休憩入れた、やっとや、って思う。でも、まあ足臭いじゃないですか。
私は足の匂い対策で、汗拭きシートと制汗剤を使うんですけど、これがまたすごいスースーするんですよ。足がスースーしたら、なんかそこでちょっと目が覚める。眠気が飛ぶ。
で、そこから携帯で目覚ましセットするじゃないですか。その流れでちょっとSNS見てしまうんですよね。あ、今日この人飲みに行ってんだ、楽しそうやなー、とか思って見てるうちに、まだまだあったはずの休憩時間がどんどん短くなっていく。
仮眠室そのものが、なんか落ち着かない
それに、仮眠室ってみんな使うから、普通に落ち着かないっていうのもあります。
これ言うのちょっと攻めてるなと思うんですけど、言うたら先輩が使った布団とかで寝るの嫌やん、っていう気持ちがちょっとある。逆に、自分が使ったやつを後の人に使わせるのもなんか嫌やし。
ソファーで寝るにしても、前の先輩どっち向きで寝てたんやろ、とか、こっち足やったら嫌やな、とか、しょうもないことが気になるんですよね。しかも、自分が先に休んでたら次に先輩が使うから、綺麗にして出たほうがいいよな、とか、途中で呼ばれたらどうしよう、とか、いろいろ考える。
そうやってるうちに、どんどん時間が減っていって、あと1時間、30分、15分、5分……寝れへんかった、みたいになる。
寝すぎて寝坊したことも1回だけあるんですけど、それぐらい、寝つくにもいろんなことが気になって、マジで寝れへん。しかも、救急車の音とか心電図モニターの音とかも気になってしまって、余計に寝られないんですよね。
夜勤明けは、家に帰って座ったら終わる

3つ目は、夜勤明けで家のソファーに座ってしまったら、もう夕方、です。
これは夜勤明けあるあるやと思うんですけど、家帰るまでの電車からもうしんどいんですよ。前の日の夕方から働いて帰ってきてるわけなんで、ほんまやったら「すいません、席譲ってもらっていいですか」って叫びたいぐらいしんどい。でもそんなわけにもいかへんから、一生懸命立って帰る。
で、家着いて靴脱ぐじゃないですか。その瞬間、もし床に座ってしまったら終わりです。もうそこで夕方になります。それぐらい、一回お尻を何かにつけたら立ち上がれない。
だから、靴脱いで、洗濯物を洗濯機に入れて、シャワー入って、ご飯作って、ご飯食べるって流れの中でも、座った後にやる作業をなるべく減らすようにしてます。ご飯作った時に出たフライパンも先に洗っておくし、ワンプレートにご飯を全部まとめて、お皿一枚で済むようにするとか。
そうしないと、ご飯食べた後にもう動けないんですよね。
私、家帰って靴を脱ぐタイミングで座ったことあるんですけど、ほんまに冗談抜きで、気づいたら夕方でした。そこで寝てたんやと思います。もったいない。結局寝てるのに、ご飯も食べてないし、汚いままやし、何?ってなる。
だからほんま、座らへんように気をつけてるんですけど、それでもご飯食べ終わって歯磨きした後に、ちょっと録画のチェックしようかなとか、録画容量まだあるかなとか、そんな感じでソファーに座ったら、もうそこで夕方です。一瞬で寝落ちしてる。吸い込まれてるんやと思う、地面に。おかしい。
あの感覚はほんまに、夜勤明けを経験したことある人しかわからんと思います。吸い込まれますよね。
夜勤のリアルって、結局こういうこと

以上が、看護師の夜勤の秘密です。
夜勤って、外から見たらもっと違うことを想像されるかもしれないんですけど、実際は、誰と組むかで心の状態が決まったり、仮眠があっても全然寝られなかったり、夜勤明けは家で一瞬で終わったり、そういう地味やけど切実なことの連続なんですよね。
夜勤明けが得意な人ももちろんいると思います。でも、私みたいなタイプは、今の話かなり共感できるんじゃないかなと思います。
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