陰部洗浄とは何か、まず知っておきたいこと

陰部洗浄とは何か、まず知っておきたいこと

大きさとか匂いとか、どう思われてるんやろって気になってる方もおられるかなと思うんですけど。

今日は、看護師以外の方も気になるかもしれない陰部洗浄についてお話しします。陰部洗浄って何なのか、看護師はどんな気持ちでしているのか。このあたりが分かると、受ける側の不安も少し減るかなと思います。

まず陰部洗浄って何かというと、文字通り陰部を洗うことです。これは看護師の仕事の一部で、業務の中では「保清」と呼ばれるケアの一つです。その中で陰部を洗うときに「陰部洗浄」という言葉を使います。

一応、略して「陰洗」ってよく言われるので、ここからは陰部洗浄のことを陰洗って言いますね。

陰部洗浄をする目的と対象になる患者さん

陰部洗浄をする目的と対象になる患者さん できる人にまで無理に行う処置ではない

陰洗をする目的ははっきりしていて、陰部の汚れを取り除いて清潔を保つこと、それから陰部周辺の皮膚の状態を観察することです。

陰部は汚染度が高い部位なんですね。不衛生な状態が続くと、肌トラブルにつながったり、感染の原因になってしまうことがあります。なので、ただきれいにするだけじゃなくて、皮膚が荒れていないか、赤くなっていないか、そういう状態を見ていくこともすごく大事なんです。

対象になるのは、患者さん自身で陰部を清潔に保てない方です。たとえば寝たきりの方、手術後で安静の指示が出ている方。あとは少し特殊ですけど、尿道カテーテルを入れていて、自分で陰部周辺をきれいにできない方も対象になります。

できる人にまで無理に行う処置ではない

ここは結構大事なんですけど、陰洗って、誰にでも一律にするものではないです。看護師は、その人が持ってる力を下げるようなことは基本的にしません。

できる患者さんには、できることをやってもらいます。たとえばトイレに行けて、ウォシュレットである程度自分できれいにできる人に対して、わざわざ寝転んでもらって、おむつの中で洗わせてください、みたいなことはしません。

だから、陰洗が必要になったときは、「自分では清潔を保つのが難しいから行う処置なんだな」と思ってもらえたらいいかなと思います。

陰部洗浄はどれくらいの頻度で行うのか

陰部洗浄はどれくらいの頻度で行うのか

看護師が陰洗を行う頻度は、基本的には毎日です。私が働いている病院だと、朝の申し送りが終わったあと、みんなでザーッとおむつ交換に回るので、そのタイミングで一緒に陰洗もさせてもらうことになっていました。

脳外科でも働いていたので、寝たきりの患者さんも多くて、そのときはスタッフ7〜8人くらいで、25人くらいの患者さんのおむつ交換と陰洗を一緒にしていました。

ただ、これは朝のおむつ交換のときに必ず行う業務、というだけです。たとえば便が出てしまったり、おしっこで広い範囲が汚れてしまった場合は、朝に一度していたとしても、もう一度陰洗することになります。

なので、一人の患者さんにつき1日1回って決まっているわけではないんです。回数で言うと、本当にめちゃくちゃある。みんなが朝起きて顔を洗ったり歯を磨いたりするくらい、もう日常の中にあるケアなんですよね。だから看護師にとっては、それくらい身近なものでもあります。

看護師は陰部洗浄をどう思っているのか

看護師は陰部洗浄をどう思っているのか

これが一番気になるところやと思うんですけど、どう思ってるかっていうと、ほんまに、なんともマジで思ってないです。

もしかしたら、大きさとか匂いとか、どう思われてるんやろって気になってる方もおられるかなと思うんですけど、こればっかりはほんまになんとも思ってないんです。

そんなことより、皮膚の状態が悪くなってないかなとか、便や尿の性状はどうかとか、そういうことばっかり見てます。正直、その陰部がどうかっていう意味では見てないです。観察って言っていいか分からへんけど、そういうところは気にしてなくて、おむつの当たり具合とか、皮膚への負担とか、そっちの方がよっぽど気になります。

でも、されてる方は気になりますよね。自分の立場やったら、「どう思ってんのやろ」って絶対思うし、気になるのはすごく分かります。分かるんですけど、してる方はほんまになんとも思ってないので、そこは気にしないでとしか言いようがないです。

気になることがあるときは遠慮なく相談してよい

気になることがあるときは遠慮なく相談してよい

とはいえ、どうしても気になることもあると思うんです。この人にされるの嫌やなとか、ちょっと恥ずかしさが強いなとか、そういうことですね。

そういうときは、看護師に気軽に言ってもらって大丈夫です。陰洗を担当するスタッフを変えたり、時間や場所に配慮したり、工夫できることはあります。

年齢とか性別とか関係なく、やっぱり気になるところやと思うので、無理に我慢しなくていいです。気軽に声をかけてもらえたら、その中でできる配慮はしていけるかなと思います。

陰部洗浄は必要な処置で、看護師も配慮しながら行っている

陰部洗浄は必要な処置で、看護師も配慮しながら行っている

陰洗は、あくまで自分で清潔を保てない患者さんに対して行う処置です。必要があるから行っているものであって、看護師が機械的にやっているわけでも、何も考えずにやっているわけでもありません。

看護師自身は本当に、陰部そのものに対して特別な感情を持ってるわけではないんですけど、その人にとっては恥ずかしさもあるし、気になる処置やということは分かっています。だからこそ、できるだけ負担が少なくなるように、時間や場所への配慮も含めて考えながらやっています。

必要な処置なんだなと思って受けてもらえたらいいですし、気になることがあれば、そのままにせず伝えてもらえたらと思います。整える側は慣れていても、受ける側が気になるのは当たり前なので、そこは遠慮しなくて大丈夫です。